エステティックサロンの衛生管理の充実について

「改訂版 エステティックの衛生基準」 (平成21年4月発行)
エステティックは不特定多数の顧客が利用し、顧客の皮膚に直接素手で触れる手技や施術用機器を用いて施術を行っているため、常に施術者や施術機器を介する感染症に注意が必要です。財団法人日本エステティック研究財団は、エステティックサロンの衛生管理のあり方を定めた「エステティックの衛生基準」を策定し、その修得のためのeラーニングを実施しています。平成23年度厚生労働科学研究費の全国2,200サロンを対象に行った衛生管理(「エステティックの衛生基準」から抜粋した21項目)の実施状況に関する調査では、21項目中17項目以上を実施しているサロンは、28.4%でした。また、衛生管理を一切行っていないサロンは少なく、21項目中11項目以上17項目未満を実施していたのが57.4%でした。
これらの結果を踏まえ、店舗において体系的に最低限の衛生管理が実行されるために使用しやすいツールとして、衛生管理導入の手引き(「準備について」「衛生管理の注意事項」「器具・用具類の消毒方法」)、日々実行すべき項目のチェックリストを作成しました。エステティックサロンにおいては、これらのツールを参考に、サロンの業務の流れや使用する備品に応じて衛生管理を見直していただき、衛生管理を充実するようにして下さい。

衛生管理導入の手引き」「チェックリストpdf/アイコン」「Q & A
平成24年度厚生労働科学研究費「エステティックにおけるフェイシャルスキンケア技術の実態把握及び身体への影響についての調査研究」より